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【電力自由化 どこが得か③ 電気料金の基礎知識】
低圧電力(動力設備)の契約については一般家庭の方には馴染みがないと思います。
この契約は三相電源を必要とする工場や事業所、店舗などが対象です。
業務用空調(エアコン)や工作機械等、電気を沢山消費する設備で利用されています。
電気料金の請求根拠は①使用量と、②基本料金の二つがあります。
事業主様から電気料金が高いから、何か安くする方法はないか。そういう相談をよくいただきます。
方法やご提案できることは、いくつかはあります。
誰でもすぐできるのは、使用量を減らすことです。いわゆる節電ですね。
ただ、ある程度は既に対応されているでしょうし、すぐに限界がきます。
そこで着目するのが②基本料金です。請求金額の計算式は
供給地点の事業所内に有する動力設備のトータル容量(kW)×1,020円。
例えば設備容量が35kWの事業所の場合だと、35kW×1,020円=35,700円ですね。
この費用が電気の使用の寡多に関わらず、毎月固定で発生ます。
場合によっては、使用量より高くつくといったケースが結構あります。
で、事業主様からウチの電気代高いんやけど、と相談があるわけです。
特に、生産設備の種類は多いけど稼働状況でいえばそんなに使わんよ、同時使用自体も
そんなないのに。という業態の会社さんは電気そんなに使ってへんねんけど、なんか高いな。と、思われてます。
では何故、基本料金はこのような計算になるのか。
それは需要家内で使える状態で設置してある設備が同時使用した場合でも電力を賄えるように
発送電のインフラ整備を進める必要があるから。そう昔どこかで聞きましたが、今調べるとそんな説明は見当たりませんね。
次回は②基本料金を圧縮する方法をいくつか紹介します。