非常用発電機(非常電源設備)の寿命・交換時期は?公共複合施設での保守整備レポート

公共施設やビル・マンションの管理者様、「うちの非常用発電機、そういえば長年メンテナンスしていないな…」と不安に思っていませんか?

今回は、大阪府豊中市の公共複合施設にて実施した、非常用自家発電設備(非常用発電機)の保守整備事例をご紹介します。

非常用発電機は、停電時に施設の非常照明や消防用設備などへ電力を供給する重要な設備ですが、長期間使用していると始動用蓄電池や各種フィルター類の経年劣化が進み、いざという時に正常に始動しないおそれがあります。
今回は専門会社と連携し、消耗部品の交換と試運転による動作確認までを一式で対応しました。

目次

工事前の状況・背景

今回対象となった非常用発電機(ヤンマーエネルギーシステム製・AP115B)は2007年7月の製造で、設置から約19年が経過していました。

始動用蓄電池や冷却水、各種フィルター、Vベルトなどは経年による劣化が進みやすい消耗部品であり、定期的な交換を行わないと、いざ停電が発生した際に発電機が始動しない、あるいは安定して稼働しないといったリスクにつながります。

特に公共複合施設では、非常時の電源確保という観点から、計画的な保守整備が求められています。

設備概要

対象施設
 公共複合施設
所在地
 大阪府豊中市
設備用途
 非常用自家発電設備(設置場所:屋内発電機室)発電機メーカー・型式ヤンマーエネルギーシステム株式会社/AP115B(製造年月:2007年7月)
発電機容量・電圧
 115kVA/220V・60Hz
エンジン出力
 107kW(1800min-1)

整備内容

■始動用蓄電池の交換

発電機の始動に使用する蓄電池(型式:REH24-12)を2個とも新品に交換しました。
交換後はラベルシールを新しいものに貼り替え、次回交換期限(2031年11月)を明記することで、今後の維持管理がしやすい状態に整えています。

■冷却水系統・潤滑油系統・燃料系統の整備

冷却水(不凍液)、サーモスタット、冷却水ホース一式を新品へ交換し、あわせて潤滑油と潤滑油フィルター、燃料フィルターも交換しました。
冷却水や潤滑油は経年で性能が低下しやすく、エンジンの過熱や潤滑不良につながるおそれがあるため、今回まとめて更新しています。

■試運転・始動試験の実施

すべての部品を交換したあとは試運転を行い、交流電圧・充電電圧・周波数・回転速度・潤滑油圧力・冷却水温度・潤滑油温度を測定し、漏洩がないことを確認しました。
あわせて、充電器出力を「切」にした状態で連続3回以上の始動が可能であることを確認する始動試験も実施し、いざという時に確実に起動できる状態であることを確認しています。

整備のポイント:公共施設の非常電源としての信頼性確保

消耗部品をまとめて更新し、始動不良のリスクを低減

始動用蓄電池・冷却水・潤滑油・各種フィルター・Vベルトなど、経年劣化しやすい部品を一括で交換

厳格な動作確認

交換後は試運転による各種数値の測定と、連続3回以上の始動試験を実施

次回管理の見える化

蓄電池には次回交換期限を明記したラベルを貼付し、今後の維持管理をしやすい状態に整備

公共施設における非常用発電機は、停電時に非常照明や放送設備、消防用設備などへ電力を供給する重要な役割を担っています。
今回のように定期的な消耗部品の更新と動作確認を行うことで、非常時にも安心して稼働できる状態を維持することにつながります。

整備後の状況

経年劣化していた消耗部品が一新され、交換作業後の試運転・始動試験ともに問題なくクリアしました。

今回の整備により、非常時の電源確保に対する信頼性が大きく向上しています。

よくある質問

Q.非常用発電機の点検整備はどのくらいの頻度で必要ですか?

消防法上、自家発電設備には機器点検(6ヶ月ごと)や総合点検(1年ごと)が義務付けられており、あわせて負荷試験や内部観察等による点検も定期的に必要とされています。
今回は設置から約19年が経過し経年劣化した部品が多かったため、始動用蓄電池や各種フィルターなどをまとめて交換しました。


Q.非常用発電機の始動用蓄電池はどのくらいの周期で交換が必要ですか?

使用環境や温度条件によって異なりますが、目安として概ね5年前後での交換が案内されています。
今回交換した蓄電池には次回交換期限(2031年11月)を明記したラベルを貼付し、以後の管理をしやすくしています。
設備の使用年数や保管環境によって時期は変わりますので、現地確認のうえでのご案内が可能です。


Q.非常用発電機の点検整備にはどのような作業が含まれますか?

始動用蓄電池、冷却水(不凍液)・サーモスタット・冷却水ホース、潤滑油・潤滑油フィルター、燃料フィルター、Vベルトなど、経年劣化しやすい部品の点検・交換を行います。
交換後は試運転を行い、漏洩の有無や連続始動が可能かどうかを確認したうえでお引き渡ししています。

まとめ

今回ご紹介した非常用発電機保守整備では、始動用蓄電池をはじめとする消耗部品を一式交換し、試運転による動作確認・始動試験まで対応いたしました。
公共施設の非常電源設備は、日頃目に触れる機会が少ない分、定期的な点検整備による維持管理が重要です。

日研電気株式会社では、豊中市を中心に大阪府内で、電気工事・空調工事・消防設備工事・LED照明改修などを行っています。
非常用発電機をはじめとする非常電源設備は、経年劣化により始動不良等のリスクが高まるため、早めのご確認・ご検討をおすすめします。
公共施設・法人施設の非常用発電機の点検整備をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

【対応エリア】
📍 大阪北摂エリア: 豊中市・茨木市・吹田市・箕面市・池田市・高槻市・摂津市 など
📍 兵庫阪神エリア: 伊丹市・尼崎市・川西市 など
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